おやじのロック日記 - Yahoo!ブログ
7回にわたってお送りしてきました「2010年新譜総ざらい」。忙しさにかまけて記事更新をサボったり、手抜きしたりしてきたため、年末にかけて一気に3枚×7回で、計21枚を一気に紹介するという、ドタバタ劇を演じてしまいました。
このまま今年の新譜が終わってしまうと、しまりがつきませんので、今晩は本年ラストの新譜をじっくりと取り上げてみたいと思います。
発売された時から、気になっていて早くゲットしたいと思いながら、ちょっと後回しになってしまった企画モノであります。地道なソロ活動を続けている、元キンクスの中心人物、レイ・デイヴィスが、有名アーティストとコラボしながら、キンクス・ナンバーをセルフ・カヴァーするという豪華なコンピレーションです。久々の「� ��ヴァーズ&トリビューツ」のコーナーですが、今までにないパターンです。
とにかく凄い面子が集まってます。キンクス時代も含めて、あまり他のアーティストとコラボすることが少なかった印象のある人なので、これだけ幅広い親交があったとは、正直ビックリしました。年代も大ベテランから新人まで、ジャンルもヘビメタからカントリーまで、実にヴァラエティに富んだゲスト陣です。
人は年を控えて歌った?
その夢のコラボが、聴き慣れたキンクスの曲を演ってくれるのですから、もう素晴らしいに尽きる1枚でした。それなりの期待をして聴いたのですが、期待以上のものがありました。そして、レイのソング・ライティング力を改めて知らされたような気がします。
まずはいきなりボスこと、ブルース・スプリングスティーンとのデュエットです。キンクスの中では比較的新しい曲で、「Give the People What They Want」(81年)に収録されていたナンバー。この曲、アレンジのせいもあるのでしょうが、ボスの曲と言ってもおかしくないような感じ。キンクスとボスの音楽がこれほど親和性があるとは思いませんでした。
続いてはボン・ジョヴィとのコラボ。曲は、ロック・オペラ時期の「Everybody's in Show-Biz」(72年)に収録されていたナンバー。リッチー・サンボラのギターがうなると、ボン・ジョヴィみたいな雰囲気です。
Days / This Time Tomorrow with Mumford & Sons
マムフォード&サンズというのは、昨年デビューし注目を集めたUKの若手バンド。「The Village Green〜」(68年)頃のシングルと、「Lola vs Powerman〜」(70年)収録の2曲をメドレーで演ってます。
シュガー·なぜkritinは去った
Long Way from Home with Lucinda Williams & The 88
一応カントリー出身のゴッド姉ちゃん、ルシンダ・ウィリアムに、今回何度も登場してくる、カリフォルニアの4ピース・バンド、ザ・88が加わり、「Lola〜」に収録されていたナンバーを披露。
You Really Got Me with Metallica
そして、キンクス最大の有名曲は、メタリカがゲットしました。グガガガグガ! 30秒だけですが、どうぞ!
個人的には、このアルバムで最も注目していた、67年発表の大名曲の、永遠の青春野郎ジャクソン・ブラウンとの共演。予想通り、ブラウンにこの曲を歌わせたのは大成功でした。まるで彼の曲のように響いてくるメロディ、この曲の素晴らしさをさらに引き上げてくれてるような気がします。
Til the End of the Day with Alex Chilton & The 88
これまた初期の名曲、アルバム「Kontroversy」(65年)収録の、ハードなナンバーを、60年代から活躍している男性シンガーで、ボックス・トップスやビッグ・スターとか言うバンドのリード・シンガーとして知られている、アレックス・チルトンとコラボしています。
誰が男のように散歩を歌った?
「Sunny Afternoon」とГ隆屬鉾表されたシングル・ナンバー。以前、当ブログでもとりあげたことのあるエイミー・マクドナルドと共演しています。(記事はこちら)
See My Friends with Spoon
アルバム・タイトル曲は、テキサス出身のインディ・バンド、スプーンがゲットしました。これまた「Set Me Free」に続くシングルのみのナンバーで、史上の初のラーガ・ロック・ナンバーとも評価されている曲。
This Is Where I Belong with Black Francis
「Face to Face](66年)の頃のシングル「Mister Pleasant」のB面曲を、元ピクシーズのブラック・フランシスとデュエット。
David Watts with The 88
3度目の登場となるザ・88が単独でコラボ。「Something Else」(67年)収録のキンクスの代表曲を軽快に熱演。
All Day And All of the Night / Destroyer with Billy Corgan
またまた初期の代表曲が出てきましたが、ここでは「Give the People What They Want」に収録された曲を途中に織り込んで歌われてます。コラボ相手は、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン。確かにスマパン風のサウンドになってますね。
Victoria with Mando Diao
そして、ラストは「マンドゥ同盟、久々に集まれぇ〜!」といった感じで、スウェーデンのマンドゥ・ディアオと、「Arthur〜」(69年)収録の代表的ナンバーを取り上げてます。
コラボ相手の人選や選曲がどのようにしてなされたのかわかりませんが、どれもがコラボ相手にピッタリの曲が選ばれているのが、実に旨いと思います。企画力バッチリのアルバム、キンクスの曲をいつもと違った感じで聴けるので、ついつい何回も聴いてしまう作品でした。
0 コメント:
コメントを投稿