ジャズ・ミュージシャンのお墓
世界恩人巡礼大写真館 【English Version】
ジャズ・ミュージシャンコーナー
★39名
★マイルス・デイビス/Miles Davis 1926.5.26-1991.9.28 (NY、ブロンクス 66歳)2000&09
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA
ジャズ・トランペットの『帝王』マイルス・デイビス。サックスのパーカーと並ぶ音楽界のカリスマだ。明るく能天気な"楽しい"ジャズが多かった1950年頃、哲学的香りの漂う、暗く陰湿な演奏スタイルで、世界の悩める孤独者から絶大な指示を得た。だが、やがて彼はファンを裏切るかのように電気楽器を導入し、ポップなフュージョン路線に走る(走る、といっても彼が開拓した道で、それまでフュージョンなるジャンル自体がなかったが)。"再びバラードを"との周囲の声に彼はこう答える「俺がバラードを演奏しなくなったのは、バラードを愛し過ぎているからだ」。つまり、好きなことだけをやっていては進歩出来ないというのだ。 常にジャズを進化させ続けた彼の口癖は「半年も前と同じ演奏をするわけに� ��いかない」。この悲愴なまでのクリエイター魂!墓は"世界最悪の犯罪地区""滞在時間に比例して天国が近くなる"といわれるマンハッタンの北部、ブロンクス地区にあった。カーター元大統領から「最低の街」と呼ばれている(オイオイ)。 |
★ジョン・コルトレーン/John Coltrane 1926.9.23−1967.7.17 (USA、NY郊外 40歳)2000&09
人は彼を"聖者"コルトレーンと呼ぶ。日々信じられぬほどの膨大な時間を練習にあて、その音楽に対する求道的な姿勢が「ジャズを通して"神"に近づいた男」と、同じミュージシャン仲間から評された。ジャズメンたちは、彼の演奏テクニックだけでなく、彼の音楽に立ち向かう姿勢に大きく影響を受けた。彼が最前線で活動したのはほんの10年強だったが、彼が生み出した極めて深い精神性を持つ音楽世界には、いまだ誰も踏み込んだ者がいないと言われている。最期は志し半ばの40歳で、肝臓癌のために亡くなった。 「私は世の中に"悪"が存在していることを知っている。私は自分の創り出す音楽が、ささやかでもそれに対抗するものになれば、と思う」(コルトレーン) 「慈悲深い神の心は愛の形で示される。それが至上の愛」(コルトレーン) |
★ビリー・ホリディ/Billie Holiday 1915.4.7-1959.7.17 (NY、ブロンクス 44歳)2000&09
Saint Raymonds Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA
不世出のジャズ・シンガー、"レディ・デイ"ことビリー・ホリディ(本名エリアノーラ・ホリディ)。ボルチモア生まれ。伝記に書かれた彼女の人生はあまりに重い。15歳と13歳という"子供のような両親"の間に生まれ、6歳から掃除などアルバイトを始める。10歳の時に強姦、14歳で娼婦になり翌年に売春罪で投獄される。人種差別の厳しいテキサスで肺炎になった父親は、黒人という理由でどの病院からも冷たく閉め出され死亡。そんな地獄を見てきたホリディだからこそ、彼女が歌えば、どんな平凡なポピュラー曲でも人生の真実を照らす深遠な芸術作品になった(彼女はブルースよりポピュラー曲がメイン)。また、伴奏の音にもたれかかるような独自の歌唱法も、憂いと気だるさを含み強烈な存在感を出している。10代後半、出� ��後にNYハーレムのナイトクラブのオーディションに合格して歌い始めると、すぐにレコード・プロデユーサーにスカウトされる。1933年(18歳)、人気絶頂のベニー・グッドマンやカウント・ベイシー楽団と共演し一躍有名になった。ホリディのアーティストとしての高い評価を決定づけたのが、24歳の時に歌って代表曲となった『奇妙な果実』(1939)。この曲は南部で実際に度々起きた白人(特にKKK)による黒人リンチ事件に抗議を込めて歌ったもの。当時彼女と契約していた大手コロンビア・レコードは、歌詞の内容に恐れをなして録音を求めるホリディの要望を断った(小さなコモドア・レーベルから発売)。 1947年(32歳)、ヘロイン中毒から脱出しようと入院するが、やはりその誘惑には逆らえず麻薬不法所持で逮捕。ペンシル� ��ァニア連邦刑務所に一年間収監される。その後もヘロインとアルコールに浸り続け、ガリガリに痩せ衰え、張りのある声が出なくなっていく。彼女が最も信頼を寄せ、精神的に支えてくれたサックス奏者レスター・ヤングが亡くなった4ヶ月後、彼を追うように40代半ばで死んでしまった。 ・「私はビリー・ホリディの歌い方が好きだ。彼女はレスター・ヤングやルイ・アームストロングの演奏のように歌う。ビリーの歌はボビー・タッカーのピアノの伴奏だけで聴くのが好きだった。彼女にはどんなホーンも必要ではない。彼女の歌はいつもホーンのようにサウンドしているのだから」(マイルス・デイビス) |
『奇妙な果実』南部の木々はとても奇妙な果実をつける 葉から根元まで血に染まり 黒い遺体は南部の風に揺れる 奇妙な果実はポプラの木に吊るされている
美しい南部の田園の中に思いもかけずみられる マグノリア(木蓮)の甘い香りは 突然肉が焦げる匂いとなる 群がるカラスについばまれた果実に雨は降り注ぐ 遂に朽ち落ちる果実 奇妙でむごたらしい果実がここにある |
★ルイ・アームストロング/Louis Armstrong 1901.8.4-1971.7.6 (NY、クイーンズ 69歳)2000&09
Flushing Cemetery, Flushing, Queens County, New York, USA Plot: Section 9※誕生日は1901.8.4の説アリ
フィフス·ディメンションショック
ジャズ創世記の巨星ルイ・アームストロング。愛称はサッチモ(Satchmo)。少年時代に街で発砲事件を起こし、放り込まれた少年院で院内ブラス・バンドに加入、そこでラッパと出会ったというのだから人生は分からない。彼はトランペットの演奏に秀でていただけでなく、そのハートウォーミングで特徴のあるダミ声が多くの聴衆を魅了した。"ズビズビ・ダバダバ"と意味のない言葉を即興的につなげ、声を楽器代わりに使う歌唱法"スキャット"を世界で初めて使ったのは彼だ。黒人差別を黙認する大統領を「無能、意気地なし」と発言し、マスコミに叩かれても「こんな野蛮な国を代表して演奏したくない」とワールドツアーを中止した信念の人でもあった。ベトナム戦争に反対していた彼が、出征する新兵たちの前で『この素晴� �しき世界』を歌う映像を見て、僕は感動に嗚咽した。 ("サッチモ"の由来は、エラ・フィッツジェラルドが彼の大きな口を「Such a mouth!」と呼んだことによる) 「ジャズとは自分が何者であるか、でしかない」(ルイ・アームストロング) |
『この素晴らしき世界』♪緑の木々に赤いバラが見える それは僕たちのために花開く 僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界かと 青い空や白い雲を眺める僕 明るく喜びに満ちた昼 暗く神聖な夜 そして僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界なのかと 七色の虹が空に美しく映え 行き交う人々の顔を染めている 赤ん坊が泣いているのが聴こえる あの子たちが大きくなって 僕よりずっと沢山のことを学ぶだろう 思わず感動してしまう なんと素晴らしい世界じゃないか |
★チャーリー・パーカー(バード)をたずねて三千里編
チャーリー・パーカー/Charlie Parker 1920.8.29-1955.3.12 (USA、ミズーリ州カンザス・シティ 34歳)2000&09
Lincoln Cemetery, Kansas City, Jackson County, Missouri, USA
"バード"ことチャーリー・パーカーが現れる以前のジャズは主にスイングと呼ばれ、グレン・ミラーなどビッグ・バンドが演奏するダンス音楽だった。アドリブの鬼バードは「ダンスの伴奏なんかやってられるか!」と数名のユニットを作り、アドリブを強調しまくった演奏"ビ・バップ"革命を起こす。ビ・バップは「最初にテーマを演奏し、そのコード進行をスタート地点にしてアドリブを重ねていくスタイル」のこと。スイング時代はアドリブのソロに聞こえるパートもちゃんと楽譜があって、何百回演奏しても同じ"アドリブ風"のメロディー(書きソロ)だった。 バードは自由なリズムに乗せて、複雑で長いフレーズを即興で演奏しまくった。多くのミュージシャンは演奏し始めて徐々に乗ってくるものだが、バー ドは最初の一音からいきなり最高度に光り輝く音を出し聴き手を圧倒する。晩年、美の創造と黒人ゆえの人種差別の苦しみから逃れるように麻薬に溺れた彼は、わずか34歳で死去。検死官はバードのボロボロの肉体を見て"60歳の老人かと思った"という。 |
夜行バスでカンザス・シティに到着。行動開始の前に、重い荷物をバスターミナルのコイン・ロッカーに
預けようとして思わず固まった。無情な"故障中"の紙が!(写真左)仕方なくフル装備で町へ繰り出す。
ときに早朝午前6時。写真右のハイウェイっぽい道を、何度もクラクションを浴びながら歩き続ける。
「グヘチョーッ!」歩き始めて1時間、既に息も絶え絶えの僕にトドメを刺すが如く、道が山道に変わってきた。しかも、いまだ墓地は気配すら見せない。あまりにしんど過ぎて、逆に笑いがこみあげる。振り返ると、町は遥かに遠く「ヨシ、このトホホ・メモリーを記録しよう」とタイマー撮影をしていたら(写真左)、ミズーリ州警察のパトカーが僕の側へ。警官は開口一番「ホワット・アー・ユー・ドゥーイング!」。早朝、山中、アジア人、記念写真、というありえない組み合わせに、えらく長い職質をくらった。僕はサックスを吹く真似をしながら「アイ・ラブ・チャーリー・パーカー!」と怪しまれないよう説明していると、警官はクールにパスポートの提出を要求、車内でパスポート片手に調書を書き始めた(右 写真)。不安な気持ちで待ってると、彼は墓への手書き地図をくれた。 |
そこへ通り雨が!廃屋で雨宿りをした後、バードの墓を発見したときは、墓石がズブ濡れに(写真左)。墓にはサックスの中から大空に羽ばたく鳥が描かれていて、音の翼で自由に飛翔したバードに相応しい、素晴らしい墓だった!鳥は濡れて黒ずんでいたけど、乾くと白くなる気がしてカメラを片手に待機した。 待つこと2時間!予想通り鳥は白く美しくなり、しかも朝陽がちょうど当たってメチャメチャ渋い墓になった!「ああ、バード、素晴らしい演奏を残してくれて本当にありがとう!」。この間、足を中心に44ヶ所も蚊に刺され、3日間悶絶した。今から思うと、別に自然乾燥するのを延々と待たなくても、ハンカチで拭けば良かったじゃん、って後悔している。ほんと、トンマだな〜。 |
●2009年7月吉日、再巡礼を敢行!
前回パトカーが止まっていた場所に 今回はレンタカーを停車! | 約10年ぶりに再会!午後の熱い太陽に照らされていた。 隣はADDIE PARKER(1891-1967)。母親のようだ | 絵の横にサックス型ブローチがあった |
★ エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald 1918.4.25-1996.6.15 (USA、カリフォルニア州ロス 78歳)2000&09
Inglewood Park Cemetery, Inglewood, Los Angeles County, California, USA Plot: Sunset Memorial Garden Mausoleum
"私は彼に従います?"誰が書いた
ここにバスで来るにはロスの危険地帯を通る必要がある。 ヤクでラリッた連中に途中でからまれ震え上がった。 冷や汗タラタラでたどり着き、思わずエラに抱きついたよ | 彼女は母であり祖母だったようだ | 早逝が多いジャズ・シンガーの中で長寿だった |
滑らかで明るい歌声、完璧で非の打ち所のない音程、見事なハイ・スピード・スキャット。NYの孤児院で育った彼女は、高名なジャズ誌「ダウンビート」の年間最優秀女性歌手部門で20年連続第1位という、前人未到の偉業を為す、文字通りジャズ界の"女王"となった。 |
★デューク・エリントン/Duke Ellington 1899.4.29-1974.5.24 (NY、ブロンクス 75歳)2000&09
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA
作曲家兼バンドリーダー兼ピアニスト。米国音楽史上最大の巨匠だ。白人社会がジャズを下等な娯楽と考えていた1940年代、ジャズをクラシックの殿堂カーネギー・ホールで演奏し、その芸術的地位の向上に努力した。彼は白人ジャズと黒人ジャズの違いを強調し、自分の作品をブラック・ミュージックと呼んで区別していた。"黒人は聴衆を楽しませればいい"という風潮の中で、デュークは「我々はアーティストであってエンターテイナーではない」と、毅然と言い放った。彼は後世の黒人ジャズメンの精神的柱となる。 代表曲は『A列車で行こう』『ザ・ムーチ』。 |
★セロニアス・モンク/Thelonious Monk 1917.10.10-1982.2.17 (USA、NY郊外 64歳)2000&09
Ferncliff Cemetery and Mausoleum, Hartsdale, Westchester County, New York, USA
流行の演奏スタイルには目もくれず、周囲の誰にも媚びず、音楽性において一切妥協しない、筋金入りの革命的ジャズメン。彼は比類なき名ピアニストであると同時に、超名曲「ラウンド・ミッドナイト」「ストレート・ノー・チェーサー」など数多くのジャズの古典作品を作曲した。当初はその革新的な作風が理解されず、長く不遇を強いられた。難解な演奏が多いので一般のファンは戸惑いつつ聴いているが、モンクは"ミュージシャンズ・ミュージシャン"と呼ばれ、多くのミュージシャンが彼の音楽を愛聴し、そのスピリットを学んでいる。誰にも似ていない"モンクはモンク"という超然とした姿勢が、今なお多くのミュージシャンに感銘を与えているのだ。墓地付近にバス停はなく、とにかく歩いて歩いて、歩きまくった。 「ジャズと自由は共に行進する」(セロニアス・モンク) |
★サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan 1924.3.27-1990.4.3 (USA、ニュージャージー 66歳)2003
Glendale Cemetery, Bloomfield, Essex County, New Jersey, USA
名曲"フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン"は、彼女の歌に勝る者なし!その声量はオペラ歌手並み。
★カウント・ベイシー/Count Basie 1904.8.21-1984.4.26 (USA、NY郊外 79歳)2000&09
Pinelawn Memorial Park and Cemetery, Farmingdale, Suffolk County, New York, USA Plot: Mausoleum, South Forsythia Court, Row 57, Tier D
ベイシーは自身のビッグ・バンドを率いて、エリントンと双璧の人気を博した。ベイシー楽団にはサックスの
レスター・ヤングら花形アーティストがいて、強力なリズム・セクションに支えられ素晴らしいアンサンブルを聴かせた。
NYといえば摩天楼&大都会の代名詞になっているけど、それはマンハッタン島だけのこと。ここもNY州だけど御覧のように鉄道は"単線"だ(ベイシーの墓地は写真の線路左側にある)。列車は1時間に1本のみ。マイカー社会の米国ではバスの本数も少なく、公共の交通手段だけを利用する巡礼者には辛い国だ。(2000) |
★メル・トーメ/Mel Torme 1925.9.13-1999.6.5 (ロス、ハリウッド 73歳)2000&09
Westwood Memorial Park, Los Angeles, Los Angeles County, California, USA
アメリカジャズ界を代表する男性ボーカリスト。"ベルベットの霧"と呼ばれる感傷的な声の持ち主だった。
「メル・トーメはジャズの百科事典だ」(トニー・ベネット)
★フランク・シナトラ/Frank Sinatra 1915.12.12-1998.5.14 (USA、カリフォルニア州 82歳)2009
Desert Memorial Park, Cathedral City, Riverside County, California, USA Plot: B-8, #151
"ザ・ヴォイス"と讃えられたアメリカ音楽シーンの巨人。『マイウェイ』をはじめ数々のヒット曲を深みのある甘い声で
歌い上げた。マイクロフォンを世界で最初にマイクスタンドから取り外して歌ったのはシナトラだ。
『夜のストレンジャー』でグラミー賞を受賞。映画にも多数出演している。
★ナット・キング・コール/Nat King Cole 1919.3.17-1965.2.15 (USA、ロサンゼルス 45歳)2000&09
Forest Lawn Memorial Park (Glendale), Glendale, Los Angeles County, California, USA
40年代に先進的な天才ジャズ・ピアニストとして演奏で名をはせ、50年代以降は甘美な歌声でポップス界のスーパースターとなった。甘美なバラードを歌わせれば肩を並べるものがいない。華麗なオーケストラの伴奏で、美しいバラードの名曲を多数吹き込んだ。 |
★ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani 1962.12.28-1999.1.6 (パリ、ペール・ラシェーズ 36歳)2009
Cimetiere du Pere Lachaise, Paris, France
「ピアノの化身」と呼ばれたペトルチアーニ。身長は1m足らずだったが音楽世界は巨大だった。ドラムのスティーヴ・ガット、ベースの
アンソニー・ジャクソンとトリオを組んで活動したが、急性肺炎にて36歳で亡くなる。「ピアノの詩人」ショパンのすぐ近くに埋葬されていた!
※僕は「ブラジリアン・ライク」と「ホーム」が好きデス!
★ジャンゴ・ラインハルト/Django Reinhardt 1910.1.23-1953.5.16 (フォンテーヌブロー、フランス 43歳)2009
Cimetiere de Samois-sur-Seine Fontainebleau, France
プッシーキャット·ドールズは誰
墓石に4枚のポートレートが収まっていた。写真入りの芸術家の墓は珍しい | 墓の上に読書する天使。 (聖書を読んでる?) |
伝説のジャズ・ギタリスト。本名はジャン・バティスト・レナール。ベルギー出身。
ジプシー音楽とスウィング・ジャズを合体させ、新たにジプシー・スウィングを生み出した。
★チェット・ベイカー/Chet Baker 1929.12.23-1988.5.13 (USA、ロサンゼルス 58歳)2009
Inglewood Park Cemetery, Inglewood, Los Angeles County, California, USA Plot: Elm plot, Division C, Lot 152
更新中。本名Chesney Henry Baker Jr。トランペットの音色だけでなく、『マイ・ファニー・バレンタイン』など甘い歌声でも聴き手のハートをトロけさせた。
ボロボロになるまでドラッグにはまり、謎の転落死を遂げる。
★ビル・エヴァンス/Bill Evans(William John Evans) 1929.8.16-1980.9.15 (USA、ルイジアナ州バトンルージュ 51歳)2009
Roselawn Cemetery, Baton Rouge,Louisiana, USA
★キャノンボール・アダレイ/Julian Edwin "Cannonball" Adderley 1928.9.15-1975.8.8 (USA、フロリダ州 46歳)2009
Southside Cemetery, Tallahassee, Leon County, Florida, USA
★グレン・ミラー/Glenn Miller 1904.3.1-1944.12.15 (USA、コネチカット州 40歳)2009
Grove Street Cemetery, New Haven, New Haven County, Connecticut, USA /227 Grove StreetArlington National Cemetery, Arlington, Arlington County, Virginia, USA Plot: Memorial Section H, Number 464-A, on Wilson Drive
グレン・ミラーは第二次世界大戦のさなか、友軍の落とした爆弾で死亡した(ヒドイ!)。
それにしても、アイオワ州に生まれたのになぜコネチカットに建てられたのだろう?
★クリフォード・ブラウン/Clifford Brown 1930.10.30-1956.6.26 (USA、デラウェア州ウィルミントン 25歳)2009
Mount Zion Cemetery, Wilmington, New Castle County, Delaware, USA
更新中。不世出のジャズ・トランペッター。知人の運転する車が土手に激突、25歳で他界した。
★ベニー・グッドマン/Benny Goodman(Benjamin David Goodman) 1909.5.30-1986.6.13 (USA、コネチカット州 77歳)2009
Long Ridge Union Cemetery, Stamford, Fairfield County, Connecticut, USAリスの石像と思われる風化 した物体が墓の横にいた | この木の下にグッドマン家の墓が並ぶ | 有名人にしてはとても質素な墓 |
更新中。本名、ベンジャミン・デイヴィッド・グッドマン。伝記映画まで作られたのに、墓の地味さに驚いた。
「失ったものを数えるな。残ったものを数えよ」(ベニー・グッドマン)
★トミー・ドーシー/Tommy Dorsey 1905.11.19-1956.12.26 (USA、ニューヨーク州 51歳)2009
Kensico Cemetery, Valhalla, Westchester County, New York, USA Plot: Uncas Sec. 41
★ライオネル・ハンプトン/Lionel Hampton 1908.4.20-2002.8.31 (USA、ニューヨーク州ブロンクス 94歳)2009
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA Plot: Section: Fir
更新中。ジャズ・ビブラフォンの第一人者!
★ミルト・ジャクソン/Milt "Bags"Jackson 1923.10.1-1999.10.9 (USA、ニューヨーク州ブロンクス 76歳)2009
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, Plot: Brookside Mausoleum Terrace #8
更新中。ジャズ・ビブラフォン奏者。ライオネル・ハンプトンに多大な影響を受ける。
★マックス・ローチ/Max Roach 1924.1.10-2007.8.16 (USA、ニューヨーク州ブロンクス 83歳)2009
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA
★コールマン・ホーキンス/Coleman Hawkins 1904.11.21-1969.5.19 (USA、ニューヨーク州ブロンクス 64歳)2009
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA Plot: Yew Plot
ジャズ・テナーサックスの草分け。多くの若手サックス奏者を育てたゴッドファーザー。
★レスター・ヤング/Lester Willis Young 1909.8.27-1959.3.15 (USA、ニューヨーク州 49歳)2009
The Evergreens Cemetery, Brooklyn, Kings County, New York, USA Plot: Redempton Section, Grave 11418
更新中。レスター・ヤングはめちゃくちゃ優しい性格だった!
★キング・カーティス/King Curtis 1934.2.7−1971.8.13 (USA、ニューヨーク州 37歳)2009
Pinelawn Memorial Park, Farmingdale, Suffolk County, New York, USA /Plot: Mausoleum, West Gallery of Forsythia Court
更新中。ソウル・サックス奏者。暴漢に刺殺された。享年37歳。
★スコット・ラファロ/Rocco Scott LaFaro 1936.4.3-1961.7.6 (USA、ニューヨーク州 25歳)2009
Glenwood Cemetery, Geneva, Ontario County, New York, USA Plot: Avenue G, Section 18
更新中。天才ジャズ・ベーシスト。車が木に激突し他界。彼の死でジャズ・ベースの歴史は10年遅れたとも言われる。
★アルバート・アイラー/Albert Ayler 1936.7.13−1970.11.25 (USA、オハイオ州クリーブランド 34歳)2009
Highland Park Cemetery, Cleveland, Cuyahoga County, Ohio, USA /Plot: Section 3, Lot 6, Tier 7, Grave 3
前衛サックス奏者として高く評価されていたアイラーだが、1970年の冬、NYのイースト・リヴァーで変死体となって発見された。享年34歳。
★ダイナ・ワシントン/Dinah Washington 1924.8.29-1963.12.14 (USA、イリノイ州 39歳)2009
Burr Oak Cemetery, Alsip, Cook County, Illinois, USA /4400 West 127th Street Alsip
管理人さんに墓の場所を尋ねると「ホラ、あの白いバラのところよ」。確かにポツンと白い花が見えた。近づくと造花だった。
今までは"なんだ造花かぁ"って思ってたけど、この墓参で考え方が変わった。つまり、造花である限り決して枯れることはなく、
いつだって巡礼者はこの花を頼りにスムーズに墓前に行くことが出来る!目印の意味を考えると造花も悪くないぞ。
ダイナ・ワシントンはブルースの女王と言われたが、アルコール中毒医を経てドラッグ中毒に至り、39歳で他界した。
★ウェス・モンゴメリー/Wes Montgomery 1923.3.6-1968.6.15 (USA、インディアナ州 45歳)2009
New Crown Cemetery, Indianapolis, Marion County, Indiana, USA
★ジャコ・パストリアス/Jaco Pastorius(John Francis Anthony Pastorius III) 1951.12.1-1987.9.21 (USA、フロリダ州マイアミ近郊 35歳)2009
Our Lady Queen of Heaven Cemetery, Fort Lauderdale, Broward County, Florida, USA Plot: Section L, Block 219, Grave 8
従来はリズムを刻むだけの伴奏楽器と思われていたエレクトリック・ベースを、ライブやスタジオで喝采を浴びる楽器に進化させた伝説の天才ベーシスト。24歳の時、パット・メセニーがリリースした『ブライト・サイズ・ライフ 』(1975)にベーシストとして参加し、翌年のファースト・ソロ・アルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』でデビュー。同年、ウェザー・リポートに加入し、約5年間華々しく活躍する。1981年(30歳)、セカンド・ソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』をリリース。翌年、シンセサイザーのジョー・ザヴィヌルと対立してウェザー・リポートを脱退する。 以降は、ビッグ・バンドを率いて活動する一方でコカインに溺れていく。1987年9月、サンタナのライブに飛び入りしようとして警備員に会場を追い出されて、プライドが傷ついたジャコは泥酔してクラブに向かい、そこでも入店しようとして用心棒と乱闘になり、投げ飛ばされたあげく脳挫傷となり意識不明に陥る。事件から10日後、親族による話し合いの結果、植物状態のジャ コから父親が人工呼吸器を外した。享年35歳。クラブの用心棒には第二級謀殺罪が適用された。 |
●Weather Report - Birdland(6分48秒)
★スタン・ゲッツ/Stan Getz 1927.2.2-1991.6.6 (USA、カリフォルニア州 64歳)2009
Ashes scattered at sea, Pacific Ocean
サックス奏者。ボサノヴァ演奏も得意とし、アントニオ・カルロス・ジョビンと組んで録音した『ゲッツ/ジルベルト』はグラミー賞4部門を独占した!
★エリック・ドルフィー/Eric Dolphy 1928.6.20-1964.6.29 (USA、カリフォルニア州ロス 36歳)2009
Angelus Rosedale Cemetery, Los Angeles, Los Angeles County, California, /1831 W Washington Blvd
更新中。馬のいななきのようなド迫力のサックスで、ジャズファンの度肝を抜いた。糖尿病が原因の心臓発作により36歳で他界。
★アート・ペッパー/Art Pepper 1925.9.1-1982.6.15 (USA、カリフォルニア州ロス 56歳)2009
Hollywood Forever, Hollywood, Los Angeles County, California, USA
★アート・テイタム/Art Tatum 1909.10.13-1956.11.5 (USA、カリフォルニア州ロス 47歳)2009
Forest Lawn Memorial Park (Glendale), Glendale, Los Angeles County, California, USA Plot: Great Mausoleum, Sanctuary of Peaceful Rest,
「テイタムはクラシックの世界でも巨匠となっていただろう」(ホロヴィッツ)、「世界の8番目の不思議」(カウント・ベイシー)など、名だたる
音楽家がその演奏を絶賛した天才ジャズ・ピアニスト。白内障でほとんど全盲に近かった。尿毒症で他界。享年47歳。
★ベン・ウェブスター/Ben Webster 1909.3.27-1973.9.20 (デンマーク、コペンハーゲン 64歳)2009
Assistens Cemetery, Copenhagen, Denmark
更新中。重厚感のあるサックスの音色にホレボレ!
★松本 英彦/Hidehiko Mastumoto 1926.10.12-2000.2.29 (京都府、北区、大徳寺総見院 73歳)2008
日本のジャズ史を切り開いた 傑作『モダン・ジャズ』 | 祝・復刻CD化!4曲目のバリ・ハイに恍惚&感涙 | "スリーピー"の愛称で多くの ファン&ジャズ仲間から愛された |
戦後の日本ジャズ界をリードした世界的テナーサックス奏者。1926年生まれ。岡山県出身。府中市に転居後、広島の高校でブラスバンド部に入部。 戦後、神奈川座間の米軍キャンプで演奏アルバイトをしている時に、温厚な人柄と細長い目元から米兵に"スリーピー"と呼ばれるようになる。1949年(23歳)、日本初のビバップバンド「CBナイン」に加入し実力を認められた。渡辺晋のバンドを経て、1953年(27歳)、ジョージ川口(Dr)、中村八大(p)、小野満(b)らと日本ジャズ史に燦然と輝く伝説のバンド『ビック・フォー』を結成。国内に第一次ジャズブームをもたらす。1963年(37歳)には、世界的なジャズの祭典"モントレー・ジャズ・フェスティバル"に日本人初の単身招待出演を果たし、世界を舞台に活動するようになる。翌年はマイルス・デイヴィスを迎えた東京の世界ジャズ・フェスティバルに参加。 1975年(49歳)、ジャズの音楽学校を開校。後進の育成に努める。19 79年(53歳)、芸術祭大賞受賞。3年後に文化交流の親善大使としてモスクワ公演。 1988年(62歳)、芸術選奨文部大臣賞受賞。 長年の音楽界への貢献が評価され、1991年(65歳)に紫綬褒章を受章し、さらに1998年(72歳)には勲四等旭日小綬章を受章した。2000年2月29日(うるう日)に他界。享年73歳。ソニー・ロリンズを敬愛していた。 ※ちなみに墓所では壁を隔てて織田信長の墓がある。墓所の大徳寺総見院は通常非公開だが、毎年秋に特別公開されている。 |
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