2012年6月9日土曜日


先日、ブロ友のharuさんに歌詞から
この曲なんという曲か知りませんかと、
尋ねられました。

ユー・アー・マイ・サンシャイン(You Are My Sunshine)だったんですが、
この曲ってスタンダードナンバーで、
何気なく口ずさんでいますが、
原曲をだれが歌ってるとか知らないですよね。

調べてみました。

1940年公開の映画「Take Me Back to Oklahoma」の挿入歌として使用されジミー・デイビスとチャールズ・ミッチェルが歌っていた。その後、多くの歌手によってカバーされ、今なお多くのアメリカ国民の間で定着している。

1962年には、レイ・チャールズによるカバーが大ヒットし、『ビルボード』誌のR&Bチャートで1位に達した。

2012年6月4日月曜日


ジャズ・ミュージシャンの墓
世界恩人巡礼大写真館 【English Version】

ジャズ・ミュージシャンコーナー

★39名




★マイルス・デイビス/Miles Davis 1926.5.26-1991.9.28 (NY、ブロンクス 66歳)2000&09
Woodlawn Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA
ジャズ・トランペットの『帝王』マイルス・デイビス。サックスのパーカーと並ぶ音楽界のカリスマだ。明るく能天気な"楽しい"ジャズが多かった1950年頃、哲学的香りの漂う、暗く陰湿な演奏スタイルで、世界の悩める孤独者から絶大な指示を得た。だが、やがて彼はファンを裏切るかのように電気楽器を導入し、ポップなフュージョン路線に走る(走る、といっても彼が開拓した道で、それまでフュージョンなるジャンル自体がなかったが)。"再びバラードを"との周囲の声に彼はこう答える「俺がバラードを演奏しなくなったのは、バラードを愛し過ぎているからだ」。つまり、好きなことだけをやっていては進歩出来ないというのだ。
常にジャズを進化させ続けた彼の口癖は「半年も前と同じ演奏をするわけに� ��いかない」。この悲愴なまでのクリエイター魂!墓は"世界最悪の犯罪地区""滞在時間に比例して天国が近くなる"といわれるマンハッタンの北部、ブロンクス地区にあった。カーター元大統領から「最低の街」と呼ばれている(オイオイ)。

★ジョン・コルトレーン/John Coltrane 1926.9.23−1967.7.17 (USA、NY郊外 40歳)2000&09

Pinelawn Memorial Park and Cemetery, Farmingdale, Suffolk County, New York, USA Plot: Garden of Sanctuary, Sec 60, Range 46, Grave 49

人は彼を"聖者"コルトレーンと呼ぶ。日々信じられぬほどの膨大な時間を練習にあて、その音楽に対する求道的な姿勢が「ジャズを通して"神"に近づいた男」と、同じミュージシャン仲間から評された。ジャズメンたちは、彼の演奏テクニックだけでなく、彼の音楽に立ち向かう姿勢に大きく影響を受けた。彼が最前線で活動したのはほんの10年強だったが、彼が生み出した極めて深い精神性を持つ音楽世界には、いまだ誰も踏み込んだ者がいないと言われている。最期は志し半ばの40歳で、肝臓癌のために亡くなった。

            

「私は世の中に"悪"が存在していることを知っている。私は自分の創り出す音楽が、ささやかでもそれに対抗するものになれば、と思う」(コルトレーン)

「慈悲深い神の心は愛の形で示される。それが至上の愛」(コルトレーン)



★ビリー・ホリディ/Billie Holiday 1915.4.7-1959.7.17 (NY、ブロンクス 44歳)2000&09


Saint Raymonds Cemetery, Bronx, Bronx County, New York, USA

不世出のジャズ・シンガー、"レディ・デイ"ことビリー・ホリディ(本名エリアノーラ・ホリディ)。ボルチモア生まれ。伝記に書かれた彼女の人生はあまりに重い。15歳と13歳という"子供のような両親"の間に生まれ、6歳から掃除などアルバイトを始める。10歳の時に強姦、14歳で娼婦になり翌年に売春罪で投獄される。人種差別の厳しいテキサスで肺炎になった父親は、黒人という理由でどの病院からも冷たく閉め出され死亡。そんな地獄を見てきたホリディだからこそ、彼女が歌えば、どんな平凡なポピュラー曲でも人生の真実を照らす深遠な芸術作品になった(彼女はブルースよりポピュラー曲がメイン)。また、伴奏の音にもたれかかるような独自の歌唱法も、憂いと気だるさを含み強烈な存在感を出している。10代後半、出� ��後にNYハーレムのナイトクラブのオーディションに合格して歌い始めると、すぐにレコード・プロデユーサーにスカウトされる。1933年(18歳)、人気絶頂のベニー・グッドマンやカウント・ベイシー楽団と共演し一躍有名になった。ホリディのアーティストとしての高い評価を決定づけたのが、24歳の時に歌って代表曲となった『奇妙な果実』(1939)。この曲は南部で実際に度々起きた白人(特にKKK)による黒人リンチ事件に抗議を込めて歌ったもの。当時彼女と契約していた大手コロンビア・レコードは、歌詞の内容に恐れをなして録音を求めるホリディの要望を断った(小さなコモドア・レーベルから発売)。
1947年(32歳)、ヘロイン中毒から脱出しようと入院するが、やはりその誘惑には逆らえず麻薬不法所持で逮捕。ペンシル� ��ァニア連邦刑務所に一年間収監される。その後もヘロインとアルコールに浸り続け、ガリガリに痩せ衰え、張りのある声が出なくなっていく。彼女が最も信頼を寄せ、精神的に支えてくれたサックス奏者レスター・ヤングが亡くなった4ヶ月後、彼を追うように40代半ばで死んでしまった。

・「私はビリー・ホリディの歌い方が好きだ。彼女はレスター・ヤングやルイ・アームストロングの演奏のように歌う。ビリーの歌はボビー・タッカーのピアノの伴奏だけで聴くのが好きだった。彼女にはどんなホーンも必要ではない。彼女の歌はいつもホーンのようにサウンドしているのだから」(マイルス・デイビス)


『奇妙な果実』南部の木々はとても奇妙な果実をつける
葉から根元まで血に染まり
黒い遺体は南部の風に揺れる

奇妙な果実はポプラの木に吊るされている

 

美しい南部の田園の中に思いもかけずみられる
腫れあがった目や苦痛にゆがんだ唇 

マグノリア(木蓮)の甘い香りは
突然肉が焦げる匂いとなる

群がるカラスについばまれた果実に雨は降り注ぐ
風にさらされ 太陽に腐り 

遂に朽ち落ちる果実

奇妙でむごたらしい果実がここにある



★ルイ・アームストロング/Louis Armstrong 1901.8.4-1971.7.6 (NY、クイーンズ 69歳)2000&09
Flushing Cemetery, Flushing, Queens County, New York, USA Plot: Section 9※誕生日は1901.8.4の説アリ

2012年6月2日土曜日


演奏時間の長い曲は、技術的にも演奏が困難だけではなく、最も長い音楽は1人の人間が一生かかっても聴くことが不可能なものもある。芸術音楽の中に散見される「偉大さ」の象徴が、「壮大さ」と共に「長さ」によって表現されることもあり、前衛音楽が一般的な作品の時間的・内容的な「枠」としての既成概念を打ち破るひとつの試みが、特異な「長さ」であることもある。前者の場合、演奏に要する人数や楽器の数の多さや、演奏時間の長さがそれである。

クラシック音楽ではオペラに長い作品が多く見られ、それを極度に超えたものは近代・現代音楽に多く見られる。多くの音楽は長すぎると表面的に話題になりはするが、その内容の深さや豊かさ、充実度、構成力などについては質が高くないとされることが多く、結果として不評が多い。また、多額の費用がかかるためまだ初演もされていない音楽、または、現在初演途中の音楽も多数ある。

下記は原則として、予定音楽として楽譜に作品化され、一般に発表されているものとする。演奏者によって演奏時間のばらつきは必ずあるので、客観的にカット無しで原点版かつ平均的な時間だけを挙げる方針とする。また別稿の「演奏時間の極端に短い音楽」とは完全に対極に当たる。

ここではとりあえず、ドイツにおけるオペラ1回あたりのオーケストラのギャラの1回分と2回分の境界にあたる、3時間20分以上の作品を長い順に挙げる。

2012年6月1日金曜日


7回にわたってお送りしてきました「2010年新譜総ざらい」。忙しさにかまけて記事更新をサボったり、手抜きしたりしてきたため、年末にかけて一気に3枚×7回で、計21枚を一気に紹介するという、ドタバタ劇を演じてしまいました。

このまま今年の新譜が終わってしまうと、しまりがつきませんので、今晩は本年ラストの新譜をじっくりと取り上げてみたいと思います。

発売された時から、気になっていて早くゲットしたいと思いながら、ちょっと後回しになってしまった企画モノであります。地道なソロ活動を続けている、元キンクスの中心人物、レイ・デイヴィスが、有名アーティストとコラボしながら、キンクス・ナンバーをセルフ・カヴァーするという豪華なコンピレーションです。久々の「� ��ヴァーズ&トリビューツ」のコーナーですが、今までにないパターンです。


とにかく凄い面子が集まってます。キンクス時代も含めて、あまり他のアーティストとコラボすることが少なかった印象のある人なので、これだけ幅広い親交があったとは、正直ビックリしました。年代も大ベテランから新人まで、ジャンルもヘビメタからカントリーまで、実にヴァラエティに富んだゲスト陣です。